□ 課題の原因及び背景
- 価格競争が激しいトラック運送業では、顧客毎に異なる運賃表や請求仕様に対応している。月末締めの請求処理は、Excelを駆使して担当者が行っていたが、事業拡大に合わせて業務量が増え、請求書の発行遅れ等が懸念される状況となっていた。
- 自動車運送業は、交通安全や環境の面で様々な公的な規制があり、監督官庁に事業状況の報告が求められる。これに対応するために、個々のドライバーの作業管理が現場で必須となっている。
- 税理士に依頼して月次決算を行い、当月の売上げや資金状況を集計して経営情報としている。最新の経営状況確認は、月半ばとなったり紙ベースでの確認となっている。
- 今後事業承継が必要となる状況であり、属人的でない効率的な業務処理を確立する必要がある。
□ 解決策と効果
- クラウドサービスの運送事業者向け総合管理システムを導入、料金テーブルの統合整理と併せて、請求業務の効率化を図った。
- 複数の営業所に分かれて行っていた請求・入金業務は、本社で一括管理して処理することで、全社の業務効率化がされた。
- 全社の売上げや経費の状況が、月半ばであってもリアルタイムに見ることが出来るようになった。
- 監督官庁向けの報告書の作成やその基礎データの収集管理の業務は、特に現場での対応が不要になった。