中小製造業のIoT活用のアプローチ

 生産性の向上を狙ったIoT活用は、現場課題の解決手段としてIoTを活用することです。製造現場の仕事は、工程毎に分かれて構成されています。既に、色々な工程でIoTを活用して効率を上げる工夫がされています。

 

 

 生産性の向上を狙ったIoT活用を具体化するアプローチを下図のように考えます。

  • 10年後の経営ビジョンの明確化

IoT活用は、短期でなく長期で取組む活動です。この取組は、会社の将来の姿の実現に繋がるものでなければなりません。

  • 経営課題の棚卸

課題のない企業はありません。全体的な視点で優先すべき課題の解決とするため、全体の経営課題を明確にします。

  • 現場課題の棚卸

IoT活用は、製造現場の課題を解決する取組みとします。そのためには、製造現場の課題を明確化します。現場課題の明確化のためには、現状の仕事の流れとあるべき仕事の流れを描いて、そのギャップを埋める取組みを考えます。

  • IoTを活用した課題解決策を作る

課題を解決する具体的な策を作ります。仕事のやり方の見直しや新たな仕組みを含めて、解決策の全体を描きます。選択した課題の解決にIoT活用が不要な場合もあり得ます。課題の解決を優先すべきであれば、IoT活用とは別にアクションを作成します。

  • IoT導入アクションプランの策定

課題解決策を導入するアクションプランを策定します。アクションプランは、長くても1年程度で成果の出る範囲を設定して策定します。そのため全体的な解決は、幾つかに分けて段階的に導入する計画も必要です。